氷点が面白すぎただけでなく、最後が「あー!オシシ仮面!絶体絶命の大ピンチ!!どうなるオシシ仮面!!」みたいなとこで終わるのでどうしても続きが気になっちゃって仕方なしに続編を買ったわけです。
続編なんて絶対蛇足に決まってるのにさ。買っちゃったんだよね。
蛇足にもほどがあったわい!!(と言いつつ最後まで読んだ私より)
いやなんでそうなるみたいなね。いやなんでかは分かる。作者が敬虔なクリスチャンだからなんだよ。しかも気付きを得た系のクリスチャン。
私は宗教活動において一番気に入らないのがその多様性の無さなんだよね。教義があって、その解釈が専門家に任されていて、末端の信者はそれをその解釈のまま自分に当てはめていく。この時点でもう思考がその宗教の与えたものに沿ってしまっていて、自分の人生で生まれ出てきた変な思考、複雑怪奇な行い全てがその与えられた合理的な解釈に則って説明されてしまうことなんだよね。あ、うそ。一番気に入らないのは正しさを押し付けてくるその姿勢だった。
正しさが決定していて、その正しさを恰も真理であるかのように(勿論その人にとっては真理以外何物でもないんだが)押し付けてくるのが嫌い。
「出家とその弟子」もそうだけど、ばばーん!ばばばーん!!と正しさを与えようとしてくるんだよね。
気持ちはよくわかる。私も人を救ってあげたいとよくおこがましいことを考えてきたので。だから自分の知り得る一番正しくて一番救いになることを教えてくれてるんだよね。
ギリギリ行けたのはその押しつけがましさが「続・氷点」にはあまり多く無かったからだと思う。ただ、主人公の目覚めの瞬間がいかにも宗教に目覚めた人のそれで、またそれが全部言ってることが同じでさ、表現の仕方は異なれど、言ってることが同じ過ぎてもう私はそこで興ざめよ。「あああああああ」てなったw
目覚めちゃったよ。
宗教を否定するわけではない。文学における宗教への目覚めの瞬間みたいなのはほんとガッカリしちゃうんだよね。私はもっと目覚める前の人々のもがき苦しむ様が見たいんだよ(変態)
まぁそういうわけで続編はやっぱり続編でした。
でも面白かったよ!
昭和の、戦争が終わったばかりの日本。まだまだ狭くて電話ですら交換手が必要だった時代の話。
とにかく狭い。日本の低い天井と狭い部屋そのもの。狭くて窮屈で、薄暗くて、息苦しくて、型からはみ出ると死んでた時代の話。
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解説にあったんだけど、氷点が連載されていた時、作者宛に「陽子は死んではいけない」という手紙電報がごまんと送られてきたんだってw
今も昔も、消費者っていうのは図々しいな?w
