オブローモフ

最近ロシア革命以降のロシア・ソ連に興味があります。今更だよね!

今までは微塵ほどの興味もなかったんだけどやっぱ「罪と罰」が面白すぎたのがいけない。なぜ今まで読まないで来たんだろう!

ロシア文学っていうのは基本貴族の話しか無くて、まぁ貴族とそれ以外(文字が読み書きできる人たちとそれ以外)しかいなかった訳だから文学として残るのは貴族の話しかないのは当たり前なんだけど、オブローモフは貴族の話ではあるけどもそれ以外の階級の人々の会話とか生活についても割と生き生きと描かれていて、読んでいて楽しい。オブローモフ君の親友はドイツ人(※多くロシア文学において蔑まれている)と貴族のミックスだしね。そういうのも面白い。

だからより一層、貴族以外の人々の生活が知りたいし気になるわけです。しかし農民や女中に文学作品を作り上げるだけの教育教養はない。

だから革命後の、教育を受けた非貴族の日常が超気になる。

現代ロシアだとちょっとこなれ過ぎている感じもあるからやっぱソ連だよなあ。そうすると文学者は粛清されまくりだから、外国に逃げ出した文学者のものを読むことになる。

そうするとなかなか「ロシア」「ソ連」でひとくくりに出来ないバラエティがある。

ロシア(ソ連)は広いなあ!

あとやっぱソ連、ロシアの非貴族の中でも中央アジア寄りの人々、ウクライナ人は他よりずっと教育があるように見えるな。ウクライナ人ってユダヤ系なのかな。教育って本当に大事。

今のところおすすめソ連文学はセルゲイ・ドヴラートフだなあ。のほほんとしていてとても良い。好き。

惜しむらくは翻訳がすっくないので日本語で全然読めないこと!良い点があるとすればセルゲイドヴラートフの娘さんがアメリカで翻訳家になってロシア語→英語の翻訳を出してることかな。作者に一番近い人が作者の言語を翻訳って中々いいよね。