うちの長子がよく言うことには、「人が死なないと話が始まらないんだけど。」だそうです。
小学生の頃よりシャーロックホームズシリーズを愛読し、探偵小説というのか、キャラ設定がしっかりした聖書的な小説を日々読んでいる長子。
私は現実世界が辛すぎて小説の中までも人が死ぬのは到底受け付けません。本棚を同じくして育ったのに(ちょっと語弊)ここまで読むものの趣味が異なるとは。
私も長子が楽しく読んでいる本や、読み終えてその辺に打ち捨てられている(※リビングルーム)本を拾って読んだりしているのですが、探偵小説というか推理小説は読んでいてそんなに楽しいものではありません。松本清張はすごい面白かったけども。
で、こないだオースターのデビュー作を読んだ時にふと思いました。
「読みたいものを自分で書けばよくない?」
~のような小説、ではなく、自分が読みたいものを羅列していくと、自分でも読み返す気になるし、読んだら心地よいし良い気分じゃないですか。これこそがコンソール。自慰。
小説の読み方って人それぞれだと思うんだけど私は割とどうでも良さそうな細部の描写で一気に想像が膨らんでその場にトリップ出来るので、小さな、かつ気に入るものを並べていこうと思います。
誰かのために書いたり描いたり、ヒトに求められて「こんな感じかな?」って思いながら産出したものって百パーセントあとで黒歴史になるから、自分のためだけに作りたい。
(過去の諸々を思い出して悲鳴を上げながら)