落語

年寄なので何度も同じ話をしますが(キレ気味)、初めて落語を「わあ面白い」と思ったのは、父に連れられて行ったラーメン屋さんでついていた、「笑点」の演芸コーナーでした。大活躍中の三遊亭楽太郎が紫のまま、短い落語をやりました。「寿限無」です。

それがあまりに面白かったので、次の日に行った図書館で見つけた、円楽さん(楽太郎さんの師匠)(馬)の書いた落語の本を読みました。色々なネタが載っていましたが、「青菜」は特に面白いなあとその時に思いました。そして筑摩書店から出ている落語オタクの書いた落語本も沢山読みました。

ここにアマゾンヌのリンクが貼られているはずだった。。 ←落語オタクの本。

そんで上野鈴本に落語を見に行きました。そしたらちょうど小三治さんの独演会で、席はないけど立ち見ならOKって書いてあって、小三治さんの髪形とか顔とかあまり好きじゃなかったのですが演題が書いてあって「青菜」「猫の皿」の文字を見た時、立ち見でもいいから見に行こうって思ったわけです。立見席だから1,000円くらいだった気がする。

初めて見た「青菜」はもう凄すぎて、最後尾で立っていた私は感動のあまり涙を流したものです。(笑)落語って泣いちゃうものなんだな。。

月日は流れ、楽太郎さんが円楽さんを襲名して、脳梗塞で倒れて笑点を休んで、そして目にした、復帰のニュース。

8月11日って暑いかなーって思いながらも。

見に行くじゃんそりゃ。ニュースを見て慌ててチケットを買いに行ったのでずいぶん後ろの方だけど気にしない。初めて見た落語は立ち見だった。

最初は仲入り前の席の予定だったので、おそらく多くの人が後で行けばいいやって思ったんじゃないかと思う。(落語は割と真打しか見ないお客さんが多い)(終わりに近づくにつれ客席が埋まっていく感じ)

順番的に前座。

急遽順番が変わったとのお知らせが静かに貼りだされているじゃないですか。あーあ、1時半に来た人残念~。って思ったけど意外と満席だった。

国立演芸場
11列目の景色

幕が開くなり円楽さんは見台(というのか?)に右手を載せ、右側に少し傾く感じで現れました。客席一同大拍手。拍手の大きさと客席の人数を見て、円楽さんはありがとうございますと言って泣き出すじゃないですか。見てるこちらも大泣きですよ(笑)。

また落語で泣く私。毎回泣いてるよ私??(笑)

よくさ、ふかーく寝ている時に、無理やり起きて、なんか喋らなきゃいけない時に、うまく口が回らないことあるじゃん。言いたいことが眠すぎてはっきり言えない感じ。

円楽さんの口調は割とそれに近い感じだったけど、聞き取れないほどでもなく、ちゃんと頭がはっきりしているのは伝わってきた。ネタとしては近況報告をふざけて喋って、15分程度で終わる予定だったみたい。15分ほど喋った後に、いきなり噺に入るじゃない。

しかも「猫の皿」だよ。

近況報告の際になんでも鑑定団の話をしていたからかな、骨董品の話から突然落語やろうって思ったんじゃないかな。(憶測)

まぁ大拍手でしたよ。私が。(笑)円楽さんありがとうございます。

以下感想

猫の皿 小三治さんは江戸っ子っぽく「絵高麗」を「いこうらい」って発音してたんだけど、円楽さんは絵高麗って言ってなかったような?よく聞き取れなかったごめん。。。梅鉢は言ってたから絵高麗(えこうらい)って言ってたかも。

ん廻し 春風亭昇太さんの一門の昇市さんという人。「円楽師匠の次に落語やるってどうしたらいいんですかって聞いたら、兄さん(あにさん)が、”もうお客さんは完全に満足しきっているから、何も気負わず行ってこい”って言われました」って言ってた(笑)。今のうちに技術が必要な(?)やっかいなモノを沢山演じると後で余裕が出てくるっていうもんだと私は思います。だからよかったと思う。かんでたけど。 

蛇含草 時間が押していたせいだと思うんだけど結構あっさり終わってしまって残念。モチを飲み込むシーンは圧巻。めちゃくちゃ大笑いしました。(笑)

宮戸川 なぜこの話(の前半)を選んだのか分からんw 王楽さんはこういうタイプの人なのかもしれない。普通に面白かったけども。細くて若々しいからまぁご隠居さんより若い二人を演じるとしっくりくるのかもしれない。いや、くねくねした感じを目指すのかもしれない。

源平盛衰記 人々が飽きるのを見越して、フルでこの話をせず、前に話していた王楽さんのネタをいじったりしていてなかなか客の心をわしづかみにしていた。私は個人的に噺の最中に現実に戻されるのが好きじゃないタイプなので、声が大きくて滑舌が良く、聞いていて楽しい分かりやすいお話って感じだった。

ボンボンブラザーズ 笑点にたまに出てる二人。笑点と同じことやってた。

三年目 面白かったけどちょっと寝ちゃうかと思った。親子でくねくねした感じが合っている気がします。


 

後で見たニュース記事によると「15分の予定を大幅にオーバーして」猫の皿をやったんだって。

そんで次の日。

今度は一番前ね?

また見に行きました。(白目)

だってよお普通「中席に登場」って言われたら毎日トリかなって思うじゃんよおお。12日どうかなーって見たら一番前超開いてるから買うじゃんチケットぉ。

この日のトリは桂米助さんでした。

行ってよかったです。

この日は昇太さんの一門が二人出ていたのですが、そのうちの一人が偉いイケメンで、「ま、松本潤!?」てビビりました。清潔な松本潤さんのような人が出てきて私と長子は一番前の一番正面でそれを見て「ヒェッ」となりました。目の前だよ?だって。

一番前過ぎて緞帳が映りきらない。

舞台から客席まで1メートルくらいしかないんだよ。。。 

顔が良すぎるデメリットを私は見つけたよ。。。落語家には中々ディスアドバンテージだよ、顔の良さは。誰を演じようとしてもイケメンが一人でしゃべってるようにしか見えないもの。。。ただ、長子は私以上にビビっており私以上に話が全く入ってこなかったと言っておりました。

目の前に広がる景色(緞帳)

11列目と比べてみて…?

前座に円楽さんはいなかった。

つづく