渡辺一夫

有名な自称ユマニストに故・渡辺一夫がいる。彼はフランス文学者かなんかで、戦争中もずっとひどい目に遭いながらも自称ユマニストとしての活動を忘れなかった。

私は大人になってから渡辺一夫を知ったんだけど、彼はずっと自分の、ヒューマニズムを一度も捨てず、貫き通す意思を持っててすごいなーって思ったものです。

水木しげるも、野坂昭如もそう。他にも歴史に名を残さずとも、「国民の意思」とは異なるかもしれない自分の意思を持ち続けてた人はすごいなーって思ったものです。

特に日本のような集団の意思が一番大事みたいな国で、しっかりしてんなーって。

で、今さ、日本が、戦前みたいな空気になってるじゃん?そんで内閣支持率が7割を超えて、人々がニッポンばんざーいみたいになってる中、私は全然それらに同意も出来ないし、ばんざーいなんて夢にも思えないわけですよ。

つまり、渡辺一夫レベルに、私は、尊敬に値する人間であるってことじゃない?かつての自分が愛し、尊敬していた存在に、私は既に、なっている……ってコト…?