さよならEchofon

何か泣ける

Echofonは、言ってみれば初めて課金したアプリと言えるかもしれない。(なぜなら他は全然覚えていないから。)12年前は900円だったか800円だったかだったよ。快く支払ったよ。頑張っての気持ちを込めて。

Twitter公式のアプリが驚くほど使えなかった時代、サードパーティーは頑張った。ユーザーがより便利なTwitterライフを送るために。あの頃出てきたサードパーティーアプリはどれも使いやすく、どれもユーザー目線で作られていた。Echofonは、なかでもシンプルで、単にツイートしたい人にシンプルな体験をさせてくれる良いアプリだった。

次第にTwitter公式アプリは承認欲求通知を追加、ユーザーが頭を使わないで済むように少しずつキュレーション的なことを、つまりユーザーの頭の使い方を誘導するようなことをし始めた。トレンドの登場である。さらにはニュース記事やトレンド、或いはフォロイーが付けた「いいね」に従い、フォロー外のツイートも読まされる等するようになった。なんなら誰をフォローすることなく、Twitterアプリを開けば何らかの新しいツイートが表示されるようになった。完全に思考停止である。

結果、世界には分断が起きた。Twitterによるネット民の分断である。

いや大げさかもしれないけどTwitter内では確かに分断が起きていた。12年前はただ人々がTwitterでどうでもいい脳内を垂れ流し、それを目にした別のユーザーから会話が始まったりして、いわゆるただのネット上のソーシャルだったんだ。支配者がいてその思惑通りに世界を動かす、とかそういうんじゃなかったんだよ。

その時代に出来たサードパーティーによるTwitterアプリたちが、今独裁者ミスターツイッター(頭悪そう)によって除外されてしまった。Twitterは今、末端の人間が誰でも使用しているスマートフォンによる脳内被支配サービスに変貌を遂げてしまった。

実際のところTwitterやってても全然面白くないし、Twitter民も昔からいるやつは「まだ同じこと言ってるよ。成長は?!」みたいな感じになって来てるし、害悪な沈殿物しか残ってない(ごめんいいすぎた)んじゃないのかと思うほど。

企業がサービスの告知に使うくらいしかリアルタイムで配信するメリットもないけど、その告知を受け取るためだけのサービスはもはやSNSとは言わない。今までメールで配信していたものをタイムラインで受け取るだけ。

Twitterについてここまで文句ばっか言うなら見なきゃいいじゃないと思うじゃん。

もう見てないんだけど、昨日Echofonがアップデートのコーナーにいたから見に行ったんだよね。そしたら「ジャスト・セイング・グッバイ」って書いてあって、涙出そうになったよ!

そんでアップデートして、立ち上げたらトップの画面が表示されたよ。とりあえずアップデートしてくださいってメールアドレス登録しといた。

Twitterより楽しいサービスが他に現れるといいなと思いながら。