前に言ったかもしれない話

文化圏が異なると、色の名前も異なるという話。。したっけ。。。?(もうろく)

昔アガサクリスティーの小説にオレンジキャットっていう表現が出てきて、英国にはオレンジ色の猫がいるのかと思ったけど、オレンジキャットと表現されているのが日本だと茶色になるよっていう話を論説文にしてる人がいて、、、誰だっけな……外山滋比古かな……有名な人だと思うんだけど…誰だか分らんけど、それを読んだ時、

「アレは茶色の猫だし、チャトラン(※ムツゴロウさんが作った映画の主人公)って名前付いてるし、色の名前は茶色だけども…」

と私は思ったわけです。しかしながら英国の日差しは日本のそれとは異なり、随分色んな色がヴィヴィッドに輝くので英国の空の下で見るとオレンジにしか見えないなってその時思ったわけです。

そんで、日本でも「茶色の」猫を見るたびに、茶色じゃねえよな・・・確かに・・・ってよく確認するようになったわけです。

色は親や文化が「あれは○○色」って教えてくるわけじゃん?肌色もそう。あの薄オレンジはハダイロって習うんだけど、ハダイロはどうやって作るかというと、赤と黄色と白を混ぜるから、つまり薄オレンジ色なわけです。

そんで、ジェンダー教育に加えて私はラベリング教育も子供たちに施したわけです。何をしたかというと、何も教えないで、子供が感じた色をそのまま言わせるということ。

そしたらうちの子供たち全員が、あの猫をオレンジ色と表現したよ。感動したよね、オレンジって言った時はさ。

日本は昔はオレンジ色が存在しなかった(いや、したけど)から、存在する色の名前から、それに近いものを当てはめていったんだと思う。だからあの猫は、存在する色から茶色が一番近いから茶色猫って名付けられたんだね。

ラベリングや分類がこの上なく苦手な私からすると、一般論としての色は、あくまで他人に伝えるために存在している、単なる共通の認識に過ぎないんだなとようやく最近何となく受け入れることが出来るようになりました。大人になった。